絵が物語るシベリア抑留
《vol.4》 安田清一著『絵本 シベリア物語』(光村印刷)より
著者の安田清一さんは1922年(大正11年)、東京都生まれ。
1943年(昭和18年)、現在の中国北部、華北を作戦地域とした北支那方面軍、いわゆる北支派遣軍の野砲部隊に入隊しました。
1945年、日本の敗戦と同時に当時のソビエト連邦シベリアに抑留され、1949年9月に帰国しました。
以後、看板製作業を自営とし、また画家として数々の作品を発表。現在も目黒区美術家協会会員として活躍しています。
本書には、敗戦と同時にシベリアに抑留され、捕虜としての日々、過酷な生活の一端がスケッチに描かれています。
添えられている言葉は出来事を淡々とつづった短いものですが、絵とともに捕虜としての苦しみがじわりと伝わってきます。
このサイトには朗読したシーンの絵も掲載しています。こちらも併せてご覧ください。
朗読では、彼の平和への気持ちの全てが込められた序文からお読みします。
朗読は日本語教師の福田恭子さんです。(音声は絵の下の方にあります)
45年 戦争は終わり俘虜になった(版画 150×220 2006)
*このシーンに出てくる言葉、「量秣(りょうまつ)」とは軍事用語で兵士の携帯用食料のことをいう。
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過去4点の朗読、興味深く聴かせて頂きました。
どれも素晴らしい内容でした。
特に、学生の方、社会人の方、それぞれに朗読に味があって良かったです。
今後とも、素晴らしい朗読を聴かせてください。
楽しみにしています。